ラクラクコミックは2016年にスタートした、比較的新しい電子コミックサイト。
当初は「楽天マンガ」という名前で楽天が運営していたのですが、2018年の10月に株式会社メディアーノという会社に運営元が変更されました。
運営が変わったこともあって、
「ラクラクコミックってどんなサイトなの?」
「使って大丈夫なサイト?」
「他と比べてどうなの?」
と疑問に感じる方も多いと思います。
そこでこの記事では、実際にラクラクコミックを使った管理人が、使ってみたメリット・デメリットを両面から正直に書きました。
また私は今までに20以上の電子書籍ストアを使った経験がありますので、「他の電子書籍サイトと比べてどうか?」という面も詳しく記載しています。
ラクラクコミックをこれから使ってみよう、と思っている方は、ぜひ参考にしてみて下さい!
はじめに結論。
ラクラクコミックの特徴とデメリット
- 楽天ペイで支払うとボーナスメダルが増量
- 楽天ペイで支払うと、楽天スーパーポイントが貯まる
- 貯まっている楽天ポイントが使える
- ビューアはタテ読み・ヨコ読みが選べる(アプリ版)
- 友達に本をプレゼントできる
- 品ぞろえが他サイトより少ない
- マンガ以外は取り扱いなし
- 割引キャンペーンなどはほぼ行っていない
- ビューアの機能が少ない
ラクラクコミック一番の特徴は、何と言っても「楽天ペイ(楽天に登録したクレジットカードなどでの支払い)を使ったときのボーナス」です。
楽天ペイで支払うと、他の支払い方法よりもボーナスメダル(本を買うときに使うポイントのようなもの)が増量され、さらに金額の1%分の楽天スーパーポイントまで付与。
また、いままで貯めていた分の楽天スーパーポイントで支払うことも可能です。
他の支払方法だと上記のメリットがすべてなくなってしまうため、ラクラクコミックを使うなら楽天ペイ以外での支払いはオススメしません。
逆にデメリットとしては、コミック専門ストアのため、小説などの活字書籍は取り扱いが無いこと。
それに加え、コミック専門にも関わらず、他サイトと比べてどのジャンルも品ぞろえが少ない(とくにアダルト系は取り扱いが少ない)ことは、ハッキリとした欠点です。
また上述の通り楽天ユーザーにとってはメリットも多いのですが、大幅な割引はあまり行っていないので、「より安いストア」を探すのであれば他の方が良いかと思います。
まとめると、
- すでに楽天会員の方で、楽天ポイントを貯めたい・使いたいのであればメリット有
- 品ぞろえは大手サイトに比べて少ないので、マイナー本を買いたい場合は他ストアも検討を推奨
- 大幅な割引・キャンペーンはないので、料金面にこだわる方も他ストアの検討を推奨
といったところでしょうか。
なお、私が実際に使ってみた20以上の電子書籍ストアのレビューは以下にまとめていますので、ストア探し・比較の際は参考にしてみてください。
-
電子コミックサイトを24コ全部試しておすすめ比較!漫画ストアまとめ一覧【保存版】
「電子コミックのサイト、多すぎてどこが良いのかサッパリわからない」 ネットでマンガを読むのが当たり前 ...
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ラクラクコミックを使ってわかったメリット
楽天ペイで支払うとボーナスメダルが増量
ラクラクコミックの支払い方法は、「楽天ペイ」もしくは「au・docomo・ソフトバンク携帯との合算支払い」の2種類。
この内、楽天ペイでの支払いは、ボーナスでもらえるメダル(本を買うときに使うポイント)が増量されます↓
月額コース | 付与メダル (楽天ペイ) |
付与メダル (その他) |
月額300 | +30 | 0 |
月額500 | +50 | +50 |
月額1000 | +200 | +150 |
月額1500 | +300 | +250 |
月額2000 | +450 | +400 |
月額3000 | +700 | +600 |
月額5000 | +1150 | +1000 |
※docomo払いのみ、月額3000・月額5000が使えません
上記の表にあるように、月額コース500以外は30~150円分のボーナスメダルが多くなっています。
繰り返しますが、「ラクラクコミックを使うなら楽天ペイで」の理由のひとつ目がコレです。
楽天ペイで支払うと、楽天スーパーポイントがもらえる
楽天ペイを使うもうひとつのメリットが、「コース料金の1%分の楽天スーパーポイントが還元される」ことです。
たとえば、月額300コースなら3ポイント、月額500コースなら5ポイントが毎月還元されます↓
これが、「ラクラクコミックを使うなら楽天ペイで」の理由のふたつ目ですね。
楽天ポイントが使える
3つ目の理由がこれ。今までに貯めてきた楽天スーパーポイントが使えます。
使い方はカンタンで、支払い方法に楽天ペイを選び、月額コース登録時の「ポイントの利用を選択」でポイントを使うのを選ぶだけ↓
ちなみに「こちらの商品の支払い時に常にポイントを利用する」にチェックを入れると、毎月の月額コース料金の支払いに、ポイントが優先して使われるようになります。
ビューアはタテ読み・ヨコ読みが選べる(アプリ版)
マンガビューアは「横にスワイプして読む」のが一般的。
ですが最近、人気が高まっているのが「縦にスワイプして読む」…通称タテ読みです↓
意外とレアな機能で、採用しているビューアは少ないので、読み方にこだわる方は試してみると良いと思います。
友達に本をプレゼントできる
自分だけでなく、知り合いに電子書籍をプレゼントできる、少し変わった機能があります。
本の詳細画面で「友達にプレゼントをする」をタップすると↓
Facebook、LINEもしくはメールアドレスを知っている友達に、特別なURLを送ることで、本のプレゼントが可能。
あまり他サイトでは見かけない、珍しい機能です。
ラクラクコミックのココがオススメ
- 楽天ペイがおトク。ボーナスメダル増量+楽天スーパーポイントGET
- 貯まっている楽天ポイントで支払える
- タテ読み・ヨコ読みが自由自在のビューア
- 本のプレゼント機能がある
ラクラクコミックの本音デメリット
品ぞろえが他サイトより少ない
コミック専門のラクラクコミックですが、正直言ってどのジャンルも、大手サイトに比べると品ぞろえが少ないです。
以下の表は、大手電子書籍サイトのひとつであるコミックシーモアと、各ジャンルごとの取り扱い数を比較したものです↓
ラクラクコミック | コミックシーモア | |
少年 | 6,118 | 7,742 |
少女 | 12,152 | 16,346 |
青年 | 16,519 | 20,700 |
女性 | 18,494 | 23,854 |
BL | 13,255 | 20,929 |
TL | 13,832 | 18,135 |
オトナ | 12,243 | 27,539 |
※2019年6月19日計測のデータです。
見てもらうとわかりますが、主要なすべてのジャンルに関して、ラクラクコミックの方が取り扱いが少ないです。
とくにオトナコミック(アダルトコミック)は1/2以下。
品ぞろえについてはあまり期待できないので、ラクラクコミックで探して見つからない場合は、他のサイトを調べてみても良いかと思います。
マンガ以外は取り扱いなし
これはラクラク「コミック」という名前からして仕方ないのですが、マンガ以外の本、たとえば「小説」「ビジネス書」「雑誌」などは取り扱いがありません。
小説やビジネス書、雑誌なども同時に読みたい場合は、AmazonKindleストアやeBookJapanなどの「総合書店」を使った方が良いでしょう。
割引キャンペーンはほとんど行っていない
メリットのところで、「楽天ペイで払うとメダル増量」「楽天スーパーポイントが貯まる」などの強みを書きました。
メダルや楽天ポイントの面で優遇されている一方、本の割引・クーポン・セールなどは他のサイトと比べて少ないです。
月額コースに入会した時点でボーナスがもらえるため、さらなる割引がないのは仕方ない面もありますが、割引が非常に多いeBookJapanやコミックシーモアなどと比べると、相対的には割高になってしまいます。
ビューアの機能が少ない
ラクラクコミックのビューアは、珍しい「タテ読み」に対応したビューアだとメリットのところで紹介しました。
ですが、それ以外の特徴、というか機能自体が少ないです。
たとえば、最近のビューアだと多い「自動ページ送り」や「明るさ調節」、「新刊通知」などの機能もなく、本棚のカスタマイズもほとんどできません。
率直な感想を言えば、(タテ読み以外は)「ひと昔前のビューアアプリ」という感じです。
ラクラクコミックのココがイマイチ
- 大手サイトに比べると、どのジャンルも品ぞろえが少ない
- マンガのみ取り扱い。ラノベ・小説・ビジネス書などは読めない
- 割引が他サイトと比べてほぼない
- ビューアの機能が弱い
ラクラクコミックの登録方法
ここでは、ラクラクコミックの「ログイン方法」と「月額コース登録方法」を解説します。
ログイン方法
- サイト上部メニューの右側にある「ログイン」をタップします
- 「楽天IDでログイン」「dアカウントでログイン」「au IDでログイン」の中から、希望のログイン方法をタップします。(料金が一番おトクになるのは楽天IDログインです)
- 「あなたは楽天会員のユーザIDを利用して…」という文面が書かれたページが開くので、「同意する」をタップしてください
月額コース登録方法
以下は「楽天IDでログイン」した場合の手順です。
- サイト上部メニューの「月額登録」をタップします
- 「楽天ペイ」「docomo」「au」「softBank」の中から好きな支払い方法を選びます(docomo・au・softBankは、それぞれの携帯料金との合算決済)
(ここでは「楽天ペイ」を選んだとします)
- 好きな月額コースの欄にある「楽天IDでお支払い」ボタンをタップします
- 料金が表示されます。楽天ポイントを使う場合、「ポイントの利用を選択」の項目でポイントの利用設定を行います。終わったら「注文確認画面へ進む」ボタンを押します
- 最終確認の画面になります。間違いなければ、「この内容で注文する」を押して下さい
ラクラクコミックの解約方法(画像解説つき)
解約方法は、登録と違ってややわかりにくいところがあるため、画像つきで解説します。
最初に、トップページの最下部にある「月額コース解約」ボタンを押してください。
「読み逃しているマンガはありませんか?」など、いろいろと表示されますが、無視して一番下までスクロールすると、コース一覧が並んでいます。
解約するコースをタップして下さい。(いま登録中のコースは赤字になっています)
解約の確認画面になります。
間違いなければ「解約する」ボタンを押して下さい。
以上で解約は完了です。
ラクラクコミックのサイト情報
基本情報
ラクラクコミック | |
運営会社 | 株式会社メディアーノ |
サイト開始年月 | 2016年4月20日 |
支払い方法
- 楽天ペイ
- ドコモ払い
- auかんたん決済
- ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い
月額コース料金
月額料金 (税込) |
メダル (+ボーナス) |
楽天スーパー ポイント |
330円 | 300+30 | 3 |
550円 | 500+50 | 5 |
1,100円 | 1000+200 | 10 |
1,650円 | 1500+300 | 16 |
2,200円 | 2000+450 | 21 |
3,300円 | 3000+700 | 32 |
5,500円 | 5000+1150 | 54 |
11,000円 | 10000+2500 | 108 |
22,000円 | 20000+5000 | 216 |
33,000円 | 30000+7500 | 324 |
対応端末・台数制限
- パソコン
- スマートフォン(iOS / Android)
- タブレット(iOS / Android)
ラクラクコミックを5点満点で評価
料金・キャンペーン(4点)
大幅な割引は少ないものの、楽天ペイを使ったときの、メダル増量と楽天スーパーポイントは確かに魅力。
品ぞろえ(3点)
コミック専門の電子書店なのに、どのジャンルのコミックも品ぞろえがイマイチ。
ここは明らかなデメリットだと思います。
機能・使い勝手(3.5点)
サイト・ビューアともにそれなりで、使い勝手が悪いことはない。
ただ、機能そのものが少ないこともあって、他の便利な機能がそろうストアと比較すると、見劣りする面も。
独自性(3.5点)
もともとは楽天のサイトだったということもあって、楽天ユーザーにとっては嬉しい仕様が多い。
総合評価(3.5点)
良くも悪くも、「楽天ペイ」をどれだけ重視するか、という点で評価が変わってくるストアです。
ハッキリ言ってしまうと、楽天会員以外はあんまり使うメリットないんじゃないかな…というのが本音。理由は、他ストアの方が、明らかに品ぞろえや料金の面でプラスが大きいからです。
楽天ポイントを貯めたい・使いたい、という部分が大事な方であれば、一考の価値はあると思います。