電子書店の中でもとくに人気の高いebookjapan(イーブックジャパン)とKindle(キンドル)ストア。
どちらも評判の良いストアなので、
「ebookjapanとKindleストアって結局何が違うの?」
「自分はどっちを使えばいいの?」
と迷ってしまう方も多いと思います。
実は管理人の私は、とある理由からebookjapanとKindleストアを両方使っています。
ebookjapanでは600冊以上の本を所有↓
Kindleストアでは1,200冊以上の本を所有しています↓
2つを並行して使っているのは、ebookjapan・Kindleストア両方のメリットを最大限に活かそうとした結果です。
この記事では、ebookjapanとKindleストアを愛用している私が、以下の5つのポイントから両ストアを比較してみました。
5つの比較ポイント
- 料金・ポイント還元
- 読み放題サービス
- 品ぞろえ
- アプリとビューア
- 機能・使い勝手
ストア選びに迷っている方の、
「どっちの方が得なの?」
「自分の場合はどちらが向いてる?」
「え、両方とも使うとかアリ?」
という疑問にお答えできるような内容になっていると思いますので、ぜひ参考にしてみてください!
はじめに結論-ebookjapanとKindleストア、それぞれオススメなのはこんな人
急いでいる方向けに、結論を先に書いておきますね。
ebookjapanはこんな方にオススメ
- 主にマンガを中心に読む方
- ポイント還元のおトクな日を狙って効率的に買い物したい方
- ソフトバンクユーザーの方 or Yahoo!プレミアムに加入している方
- 読み放題は「安くてそれなりの品ぞろえ」であればOKの方
- アプリ本棚の見やすさ・使いやすさを重視する方
- 新刊自動購入・新刊通知などの便利機能が必要な方
- 主にビジネス書や実用書など活字の本を読む方
- ポイント還元はあまり重視せず、好きなときに買いたい方
- 読み放題は「少し高くても充実した品ぞろえ」を希望する方
- 読書中にメモやマーカー、辞書をよく使う方
- サイト・アプリの使い勝手や機能面はあまり気にしない方
それぞれ、どのくらい当てはまったでしょうか?
どちらかのストアが「全部当てはまった!」という方であれば、当てはまった方のストアを使って間違いないです。
「どっちも当てはまるものがあるな…」という場合、これから5つのポイントで比較を行ってみたので、自分に合っていると思った方を選んでもらえればと思います!
比較の前に…ebookjapanとKindleストアのキホン情報
比較に入る前に、ebookjapanとKindleストアのカンタンな基本情報だけお伝えしますね。
(すでに知っている方は飛ばしてもらって大丈夫です!)
ebookjapan
ebookjapanは検索のYahoo!でおなじみの「ヤフー株式会社」と、サイト名にもなっている「株式会社イーブックイニシアティブジャパン」が共同で運営しています。
もともとは後者の「イーブックイニシアティブジャパン」が2000年から単独で運営していたのですが、2019年の春にヤフーが運営していた「Yahoo!ブックストア」と合併したのですね。
合併前から電子コミックが非常に充実したサイトとして有名で、将来的には「世界シェアNo.1」も目指しているほど、コミックに特化した電子書店です。
Kindleストア
Kindleストアはネット通販で世界的に有名なAmazonが運営する電子書店。(正確には「アマゾンジャパン合同会社」が運営)
ebookjapanと違ってもともとは本の通販からのスタートなので、Kindleストアで読める本は基本的に紙の本でも買えます。
スタートは2012年の10月からとやや遅いのですが、サービス開始後に爆発的にユーザーが増え、現在日本ではシェアNo.1の電子書店です。
ebookjapan | Kindleストア | |
運営会社 | 株式会社イーブックイニシアティブジャパン (ヤフー株式会社との共同運営) |
アマゾンジャパン合同会社 |
サービス開始年月 | 2000年12月 | 2012年10月 |
購入方法 | 単品購入 読み放題 チャージ(アプリのみ) |
単品購入 読み放題 |
紙書籍の通販 | なし | あり |
キホン情報を抑えたところで、さっそく比較に入っていきましょう。
の5つで比較していきます!
1.料金・ポイント還元で比較
まずは料金面やポイント還元のシステムの比較です。
ebookjapanはYahoo!プレミアム+「金曜日」が最強におトク
ebookjapanは現在Yahoo!のサービスに組み込まているため、Yahoo!プレミアム会員の方は大幅なメリットがあります。
Yahoo!プレミアム以外の方は「常時1%ポイント還元」のみですが、Yahoo!プレミアムだと「常時2%ポイント還元+毎週金曜日は20%還元」となっています。
たとえば金曜日に5,000円分の本をまとめて買えば、20%の1,000円分が返ってくるというわけです。
Yahoo!プレミアム会員は月額508円(税込)がかかりますが、月に2,700円以上購入する場合であれば上記のボーナスポイントでもとが取れます。
さらに、後述する「110種類以上の雑誌・13,000冊以上のマンガの読み放題」をはじめとした30種類以上の特典も受けられます。→ヤフープレミアムの特典一覧はこちら
「好きなときに好きな本を買いたい!」という方にとっては、金曜日以外は正直あまり高還元ではないので向いていないかもしれませんが、
「買いたい本はリストに入れて、還元の多い日にまとめて買う」
というスタイルであればebookjapan+Yahoo!プレミアムは全電子書店の中でも最高クラスにお得ですね。
ポイントの種類について
少しややこしいのですが、
通常の1%ポイント→Tポイント
Yahoo!プレミアム会員限定の1%ポイント & 金曜日限定の18%ポイント→PayPayのポイント(PayPayボーナスライト)
となっており、ポイントの種類が異なることには注意が必要です。
Yahooプレミアム会員でない場合、ソフトバンク携帯ユーザーでもOK
ちなみにソフトバンクユーザーの方は基本料金にYahoo!プレミアムの料金が含まれているので、追加料金は不要です。
- 常時2%還元
- 金曜日は20%還元
- 雑誌・マンガ読み放題
- その他30種類以上のYahoo!プレミアム特典
が無料で使えるので、ソフトバンクの方にはebookjapanを使うメリットがとくに大きいと言えるでしょう。
ebookjapanのその他料金・ポイントのメリット
上記のポイント還元意外にも、定期的にクーポンが発行されています。
たとえば以下は11月前半に配布された「毎日15%OFFクーポン」↓
どんな本も15%割引される上に、先ほど解説した「20%ポイント還元」と併用も可能という、非常にお得なクーポンでした。
このようにebookjapanでは、
- 対象作品○○%OFF
- 全作品○○%OFF
などの割引系クーポンが多くを占めます。
なお上述したポイントとクーポンは併用できるので、「ポイント還元の多い日+クーポン」がもっともおトクな使い方です。
Kindleストアは活字の本がおトク
Kindleストアの基本還元率は1%。1,000円買うと10円分から返ってくるのが基本となります。
Kindleの場合、「そもそもの販売価格が安くなっている」本が多いのが特徴です。とくにマンガよりも活字の本(ビジネス書や実用書)で割引が多いです。
ひとつ例を挙げると、以下は堀江貴文さん(ホリエモン)の『時間革命』という本ですが、ebookjapanだと税込で1,100円します↓
それがKindleだと税込で900円で買えるんですね↓
実際、Kindleストアのセール本一覧
を見ると、安くなっている本のほとんどは活字の本です。
とくに実用書・ビジネス書などをよく読む方であれば、新刊でもいきなり値引きされていることも多いので、Kindleストアの価格はチェックした方が良いでしょう。
料金・ポイント | ebookjapan | Kindleストア |
基本還元率 | 1% | 1% |
最大還元率 | 20%(Yahoo!プレミアム登録+毎週金曜日) | 50%(不定期のキャンペーン時など) |
ポイントの種類 | Tポイント PayPayボーナスライト |
Amazonポイント |
セール対象 | マンガの割引が多い | ビジネス書・実用書などの割引が多い |
2.読み放題サービス(オプション)で比較
ebookjapan・Kindleストアともに読み放題のオプションサービスがあります。
いずれも追加料金が必要ですが、低価格で非常に多くの本が読める人気のサービスなので以下でまとめて解説します。
ebookjapanの読み放題サービス
ebookjapanは先ほども解説した「Yahoo!プレミアム」という月額508円のサービスに入ると、特典で読み放題サービスがついてきます。(正確にはebookjapanのサービスではなく「ブック放題」という読み放題のサービスの一部になるのですが、Yahoo!プレミアムに入れば使える関係上、「ebookjapanの読み放題」としてここでは解説しています)
「雑誌110誌以上&マンガ13,000冊以上」読める上、購入した金額の最大20%ポイント還元や、各種Yahoo!プレミアムの特典まで受けられるので、508円という価格を考えると破格と言えるでしょう。
なおこの読み放題も、ソフトバンクユーザーの方は追加料金なしで使えます。
ただし、以下で解説するAmazonの「Kindle Unlimited」に比べると料金が安い分、読める作品数は少ないです。
Kindleの読み放題サービスは2種類ある
Kindleストアの読み放題サービスには「Kindle Unlimited」と「Prime Reading」の2つがあります。
Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)
Kindle Unlimitedは月額980円で和書12万冊以上、洋書130万冊以上が読めるサービス。(公式サイトには和書12万冊と記載されていますが、アプリで確認したところ、2019年11月時点では35万冊以上ありました)
単純な読み放題の数としては日本最大です。
対象はebookjapanと同じマンガ・雑誌に加えて、ビジネス書・実用書・小説などの活字書籍も読めるのが特徴。
1冊1,000円以上の本も当たり前のように読み放題に加わっており、「単品購入するより読み放題で980円払った方が安い」ことも珍しくありません。
Kindle Unlimitedは私自身も2年以上使っていて、↓のページに使ってみた感想も書いています。
-
-
Kindle Unlimitedを2年以上使ったガチ評価|他と比較したデメリット・メリット
Amazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」。 サービスが開始されたのは201 ...
続きを見る
Prime Reading(プライムリーディング)
Prime ReadingはAmazonのプライム会員になると特典で使える読み放題サービス。
年間4,900円もしくは月500円でプライム会員になれます。
正直、読み放題サービスとしてはそこまで充実しておらず、マンガ・雑誌・活字書籍合わせて対象作品は1,000冊程度。マンガに関しては200冊ほどしかありません。
ただしこれはPrime Reading単体として見た場合で、「プライム会員」としては、
- お急ぎ便・お急ぎ日時指定便が無料で使える
- 数万作品の映画・ドラマ・バラエティなどが見放題(Prime Video)
- 200万曲以上の音楽が無料で聴き放題(Prime Music)
- プライム会員限定のタイムセールに参加できる
など数多くの特典があります。
「読み放題」がメインというよりはAmazonのサービスをフルに使いたい人向けのオプションになりますね。
どちらも「マンガ読み放題」にはあまり期待しない方が…
ebookjapan・Kindleストアともに読み放題はおトクで魅力的なのですが、残念ながらどちらも「マンガ読み放題」に過度な期待はしない方が良いでしょう。
理由はどちらも「旧作が中心」だから。
これはebookjapan・Kindleストアに限らず、今のマンガ読み放題サービスはあまり読まれなくなった古い作品が中心となっています。(他の大手サービスである「コミックシーモア読み放題」や「auブックパス」なども同じです)
もちろん古い作品だからといって面白くないわけではなく、「往年の名作」と呼ばれるものも混ざっているのですが、
「基本的に新刊や現在の人気作は読めない」
と思っておいた方が良いです。
読み放題サービスに関して表にまとめてみました↓
読み放題 | ebookjapan | Kindleストア (Kindle Unlimited) |
Kindleストア (Prime Reading) |
料金(税込) | 508円/月 | 980円/月 | 500円/月 4,900円/年 |
読み放題内容 | 雑誌110誌以上 マンガ13,000冊以上 |
雑誌・マンガ・活字の本12万冊以上 洋書130万冊以上 |
雑誌・マンガ・活字の本1,000冊以上 |
読み放題以外の特典 | ポイント還元率アップ(最大20%) Yahoo!プレミアムの他30種類以上の特典 |
なし | お急ぎ便・日時指定便の無料利用 Prime Video Prime Music プライム会員限定セール 他10種類以上のAmazonの特典 |
こんな人におすすめ | 読み放題は低価格でそれなりの冊数ならOKという方 ebookjapanのポイント還元狙いの方 Yahoo!の他サービスをよく使う方 ソフトバンクユーザーの方(無料で使えます) |
とにかくたくさんの本を読みたい方 ビジネス書・新書などをよく読む方 |
Amazonの他サービスをフルに使いたい方 |
3.品ぞろえで比較
ここでは本のラインナップがどれだけ充実しているかを比較してみます。
マンガの品ぞろえはebookjapan・活字書籍はKindleに軍配
以下はジャンル別の取り扱い数を比較した表です。
Kindleストアは正確な数が表示されないので大まかな冊数になりますが、参考までに見てください。明らかに多いと判断したジャンルの数字は赤字にしています。
ジャンル別 冊数 |
ebook japan |
Kindle |
少年 | 45,476 | 30,000以上 |
少女 | 51,486 | 30,000以上 |
青年 | 76,476 | 40,000以上 |
女性 | 25,709 | 20,000以上 |
BL | 48,858 | 20,000以上 |
TL | 38,879 | 40,000以上 |
ラノベ | 28,413 | 40,000以上 |
活字書籍 | 131,874 | 430,000以上(※) |
アダルト | 68,692 | 50,000以上 |
雑誌 | 45,737 | 30,000以上 |
※Kindleの活字書籍は「マンガ・ライトノベル・ボイーズラブ・ティーンズラブ・雑誌・アダルト」以外のジャンルを足した数
※どちらのストアも1巻、2巻…は別作品としてカウントしています
※2019年11月時点のデータです
やはりこうやって見るとebookjapanのマンガ取り扱い数が際立って多いです。
それに対してKindleストアはTLやラノベ、活字書籍(ビジネス書・実用書・小説など)が充実しています。
とくにKindleの活字本の充実度は、日本にあるすべての電子書店の中でトップ。
これはKindleストアが「Kindleダイレクトパブリッシング」という電子書籍出版サービスを行っていたり、他ストアではあまり電子化されていない本も取り扱っていたりすることが理由です。
Kindleストアではインディーズマンガが0円で読める
ebookjapanの方がマンガは充実している、と書きましたが、Kindleストアにも「インディーズマンガストア」というebookjapanにはない強みがあります。
「インディーズマンガ」は出版社と契約しているプロの漫画家が描いているのではなく、一般の方が描いている作品のこと。
このストアは全作品無料で公開されています。
インディーズといっても人気作品・人気作家さんにはかなりの数のレビューがついているものも多く、将来有名になる作家さんも紛れているかもしれません。
4.アプリ・ビューアで比較
続いて本棚アプリ・書籍ビューアの機能を比較してみます。
結論から言うと、「本棚アプリはebookjapanの方が使いやすい」「書籍ビューアはKindleの方が多機能」です。
ebookjapanのアプリは多機能で見やすさ○
ebookjapanのアプリは非常に使い勝手がよく、高い人気を誇っていました。
とくに「背表紙表示」は他のアプリにはほとんど見られない独自機能です。
人気の高い背表紙表示
Yahoo!との共同運営以前から使用可能だった「背表紙表示」はとても人気の高い機能でした↓
家の本棚で保管している雰囲気が出ていて、並んでいるのを見るだけでテンションが上りますし、なにより見やすいですよね。
実はこの機能、Yahoo!との共同運営時に機能が撤廃されて使えなくなったのですが、要望があまりに多かったため復活したくらい人気があるのです。
アプリ内で購入も可能。だが…
また多くの電子書籍アプリでは、「アプリの中で本を買う」ことができません。これは他のアプリのレビューを見ていてもよく出てくるリクエストのひとつです。
おそらくその意見を反映してebookjapanアプリでは「アプリ内購入」が可能になりました
が、実はこのアプリ内購入、結論から言うとオススメしません。
理由は「ポイント還元やクーポンが一切使えなくなる」から。
ebookjapanのアプリ内購入は、サイト(safariやchromeなどのブラウザ)で買う場合と違って「コインチャージ方式」になっています。
ですがこのチャージにはボーナスポイント等はないため、単純にサイト内で買ってポイント還元やクーポンを使うほうが明らかにおトクなんです。
アプリ内購入のデメリットをまとめると、↓のようになります。
アプリ内購入デメリット
- PayPayやTポイントの還元がなくなる
- 購入時もPayPayやTポイントが使えなくなる
- 各種クーポンも使用不可
- 支払いはApplePayもしくはGooglePlay決済のみ
- コインチャージ方式だがボーナスポイントがない
悪いことは言わないので、素直にサイトから買った方がいいです。
アプリ機能の比較表です↓
アプリ機能 | ebookjapan | Kindleストア |
サンプル・ 無料作品の閲覧 |
○ | ○ |
対応端末 | iOS/Android(スマホ・タブレット) | PC(Windows/Mac) iOS/Android(スマホ・タブレット) |
アプリ内購入 | ○(非推奨) | × |
本棚表示方法 | 背表紙表示 グリッド リスト |
グリッド リスト コレクション |
オリジナルフォルダ(本棚)作成 | ○ | ○ |
本棚並び替え方法 | 購入順 タイトル順 著者名順 読書順 |
最近開いた本順 タイトル順 著者名順 出版日順 |
その他機能 | ダークモード 音声検索 最後に読んだ作品の表示 |
テーマ色変更(ダークモードと同じ) フィルター(既読・未読/読み放題/サンプル) |
「ビューア」はKindleの方が多機能
続いて、本を閲覧する際の「ビューア」で比較をしました。
以下はアプリ付属のビューア機能の表です↓
ビューア機能 | ebook japan |
Kindle |
しおり | ○ | ○ |
目次からジャンプ | ○ | ○ |
マーカー(ハイライト) | 3種類 | 4種類 |
ポピュラーハイライト (人気のハイライト箇所がわかる) |
× | ○ |
縦読み (縦スワイプでページめくり) |
○ | × |
本文検索 | ○ | ○ |
フォント変更 | × | ○ |
フォントサイズ変更 | ○ | ○ |
背景色変更 | ○ | ○ |
明るさ変更 | × | ○ |
行間の長さ変更 | ○ | ○ |
メモ | × | ○ |
辞書 | × | ○ (X-Ray) |
読書中の時計表示 | × | ○ |
ページめくりアニメーション | × | ○ |
どちらも「しおり」や「目次からのジャンプ」「マーカー」などの基本機能は抑えています。
ですがKindleの方がビューア機能は多彩で、「フォントの変更」「明るさ変更」「メモ」「辞書」といった機能が備わっています。
とくに「辞書」は本文にある用語や人名を自動的にWikipediaから取得して一覧表示してくれる非常に優れた機能です↓
わざわざ検索したり辞書を引く手間が省けるので、こういう機能ひとつとってもKindleが如何に活字書籍に力を入れているか分かります。
5.機能・使い勝手で比較
最後はサイトの機能や買い物のしやすさを比較しました。
ebookjapanは続刊通知・新刊自動購入機能が便利
ebookjapanは、購入した作品が続きのあるシリーズモノの場合、続刊が出るとアプリやメールで知らせてくれる「続刊通知」機能があります。
また、こちらは登録が必要ですが、登録したシリーズの新刊を自動で買ってくれる「新刊自動購入」機能もあります。
どちらも「このシリーズの新刊が出たらいち早く読みたい!」という方には便利です。
買い物のしやすさはebookjapanの方が上
機能だけでなく購入のしやすさもebookjapanの方が良いと思います。
ebookjapanはネットショッピングでよくある「カートに入れる」方式。まとめて複数の作品が買えます。
また「5巻単位」でセット買いも可能です。
一方でKindleストアは「1冊ずつのワンクリック購入」しかできません。(通販の方はまとめ買いできるのに、なぜか電子書籍は1冊ずつしか買えません)
まとめ買いも全巻or50巻単位という大きなくくりでしか不可能です。
1クリック購入は確かに便利なのですが、たとえば「50巻出ているマンガの最初の20巻が欲しい」という場合は1巻ずつポチポチ買っていくしかなく、手間がかかります。
総合的に見て、スタンダードなカート購入式のebookjapanの方が使いやすいと言えるでしょう。
ebookjapanとKindleの比較まとめ
お疲れさまでした。
ラストにここまでの比較を表にまとめてみますね↓
ebook japan |
Kindle | |
ポイントの種類 | Tポイント PayPayのポイント |
Amazonポイント |
還元率 | 1~20% (Yahoo!プレミアム+毎週金曜日) |
1~50% (作品による) |
読み放題(料金) | 508円/月 | 980円/月(Kindle Unlimited) 500円/月 or 4,900円(Prime Reading) |
読み放題(対象本) | 雑誌110誌以上 マンガ13,000冊以上 |
和書12万冊以上、洋書130万冊以上(Kindle Unlimited) 和書1,000冊以上(Prime Reading) |
豊富なジャンル | 少年コミック 少女コミック 青年コミック 女性コミック BL 雑誌 |
TL ラノベ 小説 ビジネス書 実用書 |
アプリ・ビューアの独自機能 | 背表紙表示 アプリ内購入など |
フォント変更 明るさ変更 メモ 辞書(X-Ray)など |
サイトの独自機能 | 続刊通知 新刊自動購入 |
ワンクリック購入 |
対応端末 | PC(Windows) スマートフォン(iOS / Android) タブレット(iOS / Android) |
PC(Windows / Mac) スマートフォン(iOS / Android) タブレット(iOS / Android / Fire) Kindle端末 |
支払い方法 | Yahoo!ウォレットに登録したクレジットカード ebookjapanに登録したクレジットカード (どちらもVISA,Master,JCB,AMEX,Dinersが利用可) ソフトバンクまとめて支払い ワイモバイルまとめて支払い ドコモ払い auかんたん決済 WebMoney BitCash PayPay残高 ※アダルト作品の支払いはクレジットカードのみ |
クレジットカードのみ |
また、最初にあげた「こんな方にオススメ」をもう一度掲載します。
- 主にマンガを中心に読む方
- ポイント還元のおトクな日を狙って効率的に買い物したい方
- ソフトバンクユーザーの方 or Yahoo!プレミアムに加入している方
- 読み放題は「安くてそれなりの品ぞろえ」であればOKの方
- 「アプリ本棚」の見やすさ・使いやすさを重視する方
- 新刊自動購入・新刊通知などの便利機能を使いたい方
- 主にビジネス書や実用書など活字の本を読む方
- ポイント還元はあまり重視せず、好きなときに買いたい方
- 読み放題は「少し高くても充実した品ぞろえ」を希望する方
- 読書中の「ビューア」機能を重視する方
- サイト・アプリの使い勝手や機能面はあまり気にしない方
個人的なオススメ利用法
冒頭でも書きましたが、私自身はebookjapan・Kinldeストア両方を使っています。
ここまでの比較を読んでいただいた方であれば気付いているかもしれませんが、
- ebookjapan→品ぞろえ・アプリ機能などがマンガに特化
- Kindleストア→品ぞろえ・ビューア機能などが活字書籍に特化
という特徴があります。
ですのでebookjapanをマンガ専用、Kindleストアを活字書籍専用として役割を分けることで、両方のいいところどりをしているのです。
「2つもストア使うの?」
と思われるかもしれませんが、実は『電子書籍ビジネス調査報告書2018』によるとユーザーの30%以上は2つ以上のストアを並行して使っているという結果が出ています。結構みなさん多くのストアを使ってるんですね。
ですので、マンガ・書籍両方を読むよ、という方にはこの二刀流がオススメです!
ebookjapanとKindleについての補足Q&A
ebookjapanで買った本をKindleで読める?(またはその逆はできる?)
どちらもできません。
ebookjapanでダウンロードできるデータとKindleのデータでは種類(拡張子)が違うため、買ったストアでしか読むことはできません。
これはebookjapan・Kindleに限らないのですが、ほとんどのストアはデータの種類がオリジナルなものになっているので、
「あるストアで買った本を他のストアのアプリやビューアで読む」
ことは基本的にできないと思った方が良いです。
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